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聖書の思想(月本昭男著『この世界の成り立ちについてー太古の文書を読む』から) 

 

⓽ 剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする(イザヤ2:4 =ミカ4:3)

 

 人間であれば、誰しも平和を願う。しかし、悲しくも愚かしいことに、人間の歴史は戦争の連続でもあった。旧約聖書の歴史書を開いても、戦争の記事は数えきれない。古代イスラエルの神ヤハウェは古くは「戦争神」であった、との見解があるほどである(M・ウェーバー『古代ユダヤ教』)。

戦争で大きな被害をこうむるのは、いつの時代でも、戦争当事者の為政者たちであるよりは、むしろ一般庶民である。なかでも社会的にも経済的にも弱い立場におかれた人々がより多く苦しめられる。それゆえ、そうした人々に眼差しを向けた預言者たちは、軍備増強をはかり、軍事大国に依存しようとする政治姿勢を糾弾してやまなかった。

前八世紀の北イスラエルで活躍した預言者ホセアは、エジプトやアッシリアの援助を求めて、これに貢物を納める政策を厳しく戒めた(ホセア書7:118:9他)。ほぼ同じ時代、ユダ王国では預言者イザヤが、国を守るのは戦車や兵士の多さではなく、大国エジプトへの依存は恥辱に終わるほかない、との主張を掲げた(イザヤ書30:2-531:1-3)。国の基礎は義と公正であり、義と公正の神への信頼が国民の最も確かな要塞であることを、預言者たちは信じて疑わなかったのである。

こうした預言者たちの思想は、やがて、世界平和を希求する預言詩へと結晶してゆくことになる。地上の諸国民が武器を農具に打ち直す時代の到来を詠う預言詩がそのひとつであった。ホセアやイザヤの時代から750年ほど後には、かのナザレのイエスが「剣を執る者は剣によって滅びる」と語っている。こうした理想はどのようにしたら地上に実現するのであろうか。今日、ニューヨークの国連本部の建物には、イザヤ書24節(=ミカ書43節)の言葉が英訳聖書から引用で次のように刻まれてはいるが……。

They will beat their swords into plowshares and their spears into pruning hooks. Nation will not take up sword against nation, nor will they learn war anymore. Isaiah.


 ⑧穀物を収穫するときは、畑の隅まで刈り尽くしてはならない(クリックでpdfが出ます)  ⑤涙と共に種蒔く人は、喜びの歌と共に刈り入れる(クリックでpdfが出ます)
 ④草は枯れ、花はしぼむ(クリックでpdfがでます)
 ③人が一人でいるのはよくない(クリックでpdfが出ます)
②神は自分の像に人を創造した(クリックでpdfが出ます
① はじめに神は天と地を創造した(クリックでpdfが出ます)

 

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